WBA世界スーパーバンタム級暫定王者、”MJ”ムロジョン・アフマダリエフの「モンスター井上尚弥前哨戦」をDAZNで見た感想文です。メキシコのグアダハラ開催だからか思ったよりも早い登場でビックリした。
スーパーバンタム級10回戦
ムロジョン・アフマダリエフ vs ルイス・カスティーリョ
サウスポー×オーソドックス。1Rムロジョンがプレッシャーかけてジャブ、カスティーリョが下がりながら返すパンチはブロッキングとバックステップでかわす。反応いい。インターバル中にトレーナーが「アントニオ・ディアス」と表記されていたが「ジョエル・ディアス」とは別の人？2Rカスティーリョが前に出てきたがムロジョンはディフェンスも良く、ジャブをコツンコツンと当てていく。3Rムロジョンの左ストレートでカスティーリョの膝が一瞬カクンと。伸びるね。4Rもう見切ったとばかりに距離を詰めてきたムロジョン、フィジカル強い。カスティーリョのパンチではびくともせず。5Rムロジョンの左ボディーアッパーでカスティーリョがダウン。なんとか立ち上がりゴングに救われた。体ごと拳をぶつけにいってました。6Rジリ貧になったカスティーリョはムロジョンのフェイントに全部引っかかる感じに。ショートの左フックで2度目のダウン。7Rスリップになったがカスティーリョが出てきたときに右引っかけたのも上手かった。仕留めにかかったときの左右フックは迫力あった。8Rムロジョンの左ストレートが打てば当たる状態に。豪快なアッパー&フックも。途中からパンチを当てるたびにレフリーがストップするの待ってたような。
MJムロジョンが8回TKO勝ちで、9月のモンスター井上尚弥との戦いに駒を進めた。ノーダメージで格の違いを見せつけたね。ムロジョンの左フックはラモン・カルデナスほどの鋭さはなかったが、今日は格下相手だったからマン振りしてなかったかも。やはり上手くて強い。井上戦はスタイルが噛み合うと思うのでハイレベルな面白い試合になりそうだ。
さよならー
ムロジョンは会場の囃し立てるような指笛やブーイングにも影響されず、序盤から慎重に丁寧に、距離、ポジション、ガードを徹底して注意深く戦ってましたね。この試合の結果は関係なく、既に井上尚弥戦が決定してるので、『怪我なく勝つ』ことか最優先でしょうから、エキサイティングな試合ぶりを見せて要らないリスクを負う必要は無かったゆえに当然でしょう。
ウズベクのトップアマ出身らしい試合ぶりでした。
『怪我なく勝つ』ことか最優先、まさにですね。絶対バッティングしないように慎重に距離をキープしてるように感じました。それが出来る上手さも持っていて流石トップアマ出身です。モンスター井上尚弥との戦いでは本来のダイナミックなボクシングで来るでしょうねー。楽しみです！