シャクール・スティーブンソン×吉野修一郎 WOWOWエキサイトマッチ視聴の感想文

二日酔いはそれほどではなかったのですが、気怠さは残っていたのでお酒を飲む気分じゃない。久々にシラフでボクシングを見た感想文です。

 

 

キーショーン・デービス×アンソニー・イギット

東京オリンピック2020のライト級銀メダリストのキーションは独特のステップワーク、横から出てくるような軌道のジャブ、長いストレート。突進してくるサウスポーのイギットの攻撃をヒラリヒラリとかわすディフェンスは華麗だ。確実に世界を獲る逸材ですね。ただイギットの挑発に乗ってラフな部分も見えた。今後はその暴力性は残しつつも感情をコントロールして欲しい。最後ボディーで仕留めたのは素晴らしいですね。やり合っていた両者が試合後に称え合っていたのもナイスでした!

 

ジャレド・アンダーソン×ジョージ・アリアス

13戦全勝13KO×18戦全勝7KOのヘビー級。アリアスはちょっとモハメド・アリに顔が似ている。ぽっちゃりのアリ。”ドミニカのタイソン”の異名は盛りすぎですね。アンダーソンは時折スイッチしながらジャブジャブ、アリアスはそれをヘッドムーブでかわしながらフックを強振。3R終わりにアンダーソンが強いパンチをまとめたところでアリアスが眼窩底骨折したみたいで、インターバル中にドクターがストップした。アンダーソンが14戦全勝14KOのパーフェクトレコードを更新。まだまだ余力残しで楽しみな選手だ。

 

 

シャクール・スティーブンソン×吉野修一郎

ブーイングの中、ウルフルズ「ガッツだぜ」を口ずさみながら堂々の入場をする吉野、カッコいいぜ。シャクールも程よい緊張感の良い表情だ。吉野はコールされるとき、シューイチロー”レイジングブル”ヨッシノー!

1R吉野はガード固めて前に。シャクールはジャブとフットワークで捌く。ジャブと吉野のパンチに対する反応の速さがスーパーソニックでやはりネクスト・メイウェザーはコイツだなと。インターバルの時に解説者の採点を聞くと、西岡利晃が「僕はシャクールですね」、続いて亀海喜寛が「私はスティーブンソンです」で一瞬混乱しました。同一人物やんw 2Rシャクールは左ストレートを多用してきた。いとも簡単に当てまくる。パンチも強い。ダウンを取った左ストレートはコンパクトなやつだったが。3R吉野は怯まず接近戦に持ち込むがシャクールが先にコンビネーション放つ。パンチの角度の多彩さに唸る。特に左は動いた位置から変幻自在だ。4Rシャクールの鋭い踏み込みからの1-2-3で吉野が2度目のダウン。ちょうど上からのカメラで、離れたところから一気に距離詰めて超速コンビネーションだった。5Rシャクールのアッパーが有効的に。吉野はまだ余力はあるが一方的にパンチを貰ってダメージの蓄積あり。6Rレフリーはいつでも止められるように両選手に密着、そしてシャクールが左アッパー合わせたところでレフリーストップ。吉野のパンチは生きていたが、止められても仕方ないかなと。早いストップという意見も分かるけど、私は余計なダメージを追わないで良かったと思う。

シャクールは強すぎた。しかし、吉野もライト級トップクラスの実力を示したと思う。あの圧とタフネスは脅威でしょう。前も書いたがウィリアム・セペダやイサック・クルスとの試合はめちゃくちゃ噛み合いそう。ゆっくり休んでから、アメリカを主戦場に現役続行して欲しいな。

 

 

WOWOWを見終えて燃え尽きた…。DAZNは情報遮断して視聴します。おやすみなさい…

シャクール・スティーブンソン×吉野修一郎 WOWOWエキサイトマッチ視聴の感想文” への8件のフィードバック

  1. 今のシャクールに対抗できるのは
    距離操れるデラホーヤか、間断無く間合い潰して圧殺する東京三太(ゴンサレス)、一撃必倒ナザロフとフィジカルで押せる過去の力業師くらいしか浮かばない。メイウェザーでも苦戦強いられ、パッキャオは完封されかねない。

  2. 吉野はこの敗戦でランキングを落とさない限り、今度はキーションデービスの踏み台にされるかもしれませんね、スピードもパワーも並で戦術が分かりやすい上にタフだから重宝されるかも? あるいはもう世界なんてあきらめてアジア無双でキャリアを終えるか

    1. TOPRANKと契約してキーションのアンダードッグはあり得ますね。アメリカ主戦場でもう一花咲かせて欲しいです!

  3. >早いストップという意見も分かるけど、私は余計なダメージを追わないで良かったと思う。

    逆だな。
    余計なダメージを負わずに済んだが、ストップは早すぎた。

    1. その見方も全然ありでしょう。本人は間違いなくまだまだやりたかったでしょうし。

  4. 日本人以外吉野の事なんか知らないのにWOWOWでもバカなコメをしてる奴がいましたよね、吉野がいくらタフだスタミナあるだ打たれ強いだ騒いでも初回からサンドバッグ状態の人間をやらせるわけ無いでしょ? 日本人は未だに何十年も前の時代遅れのケンカ根性ボクシングが理想なのかな?

    1. 吉野のパンチはまだ生きていたが当たる予感はなかった、逆にシャクールのパンチは出せば当たる、しかもモロにだったのでストップは妥当かなと私も思いました。一度警告もしたが状況が変わらなかったのもレフリーの判断の決め手でしょうね。吉野本人がやりたいという気持ちがあるのはとても分かりますが。

コメントを残す