藤田炎村 vs 李健太 、仲里周磨  vs 三代大訓  超満員の後楽園ホール現地観戦の感想文

後楽園ホールで

FUJI BOXING DIAMOND GLOVE

を現地観戦した感想文です。

 

 

今治項太 vs 飯塚晴紀

東日本新人王予選。飯塚のパンチがショートで少し優勢かと思いきや2Rに今治の右1発で五分に。3R終わりには飯塚のスタミナがデラホーヤvsクォーティーのときぐらいに。4Rすぐに飯塚がヒッティングによるカットでドクターストップ。新人王戦は試合間隔が短いので、出血したら直ぐに止めると聞いたことある。仕方ないですね。

 

 

 佐藤祐 vs 井上稜介

上体のリズムの取り方が同じ波長。2Rから佐藤の地力と引き出しの多さが目立つ。下がらせて上下に散らす。そのまま6R同じような展開で判定へ。佐藤の3-0勝ち。うーむ、エキサイティング不足のスパーリングみたいな試合だった。

 

 

 磯谷大心  vs 松野晃汰 

再戦。一度勝ってる松野は自信満々で前に。磯谷も気迫で負けていない。2R磯谷のパンチ炸裂で松野がダウン。ツマミを摘むのに気を取られ見逃した。。3Rは松野がワンツーで逆襲。4R磯谷の左フック炸裂で松野が2度目のダウン。今度はしっかり見えたぞ。5R松野挽回するがダウン取らないと。6R松野が猛チャージ仕掛けるがダウン奪うまでは至らず。2度のダウンの差で磯野が3-0判定勝ち。ただ磯野も危ういシーンあったので3度目の対戦あったら分かりませんね。

 

 

山口仁也  vs 長嶺竜久 

サウスポーvsオーソドックス。1R山口の左ストレート→右フックが長谷川穂積vsヴィラポン2ぐらいタイミング合ってる。ラウンド終盤に当たったのは左ストレートだけど。2R終盤は右フックもヒットして長嶺がダウン。3R山口がスピードで上回りペース取ったかと思いきや長嶺の左フックが痛烈ヒットで山口ダウン。なんとか持ち堪えたが一気に追いつく。4Rは山口がジャブで距離キープして上手く回復はかる。5Rジャブのタイミングの良さでふたたび山口ペースに。6Rも山口のジャブが冴え渡る。7R完全に山口ペース。左ストレートがタイミングバッチリ。ラストラウンドKOありえる。8Rもパワーをテクニックで翻弄して判定へ。3-0で山口の勝ち。いいボクサーですね。

 

 

月間賞表彰式。MVP 松本圭佑、敢闘賞 永田大士、新鋭賞 渡来美響。渡来のコメント「シャクール、ヘイニーを倒して世界を獲る」はカッコ良かった。永田は声が大きくてエネルギー溢れてた。松本は身体が大きい。

 

 

 

 

 

日本ライト級タイトルマッチ

仲里周磨  vs 三代大訓 

三代が手拍子付きで「ギンギンギラギンにさりげなく」で入場。心の中で「マッーチでぇーす、黒柳さーーん」とシャウト。

1Rどっちも調子良さそう。仲里は様子見。三代がジャブだ攻勢を仕掛けた分ポイント取る。2R仲里がジャブを見せておいて右を狙う伏線張ってると思ったところで三代の右がヒット。3R仲里が右1発かましたがそれ以外は三代が支配してたのでポイント取るまでに至るか微妙。4Rも微妙。仲里が右を合わせてきてる気もするが。5R三代のジャブとステップワークが冴える。仲里はヒッティングでカット。途中採点 48-47×3で仲里は意外だが許容範囲内。6R終了間際に左フック合わせた三代のラウンドでしょう。7R.三代がスピードのギアを上げて仲里を空転させる。8R手数で三代が上回る。9R仲里が強打で沸かすシーンあるもクリーンヒットしてない。三代のジャブ、アッパー→フックの方が効果的。10Rも三代で判定3-0勝ち。完全にライト級にフィットしてきましたね。

 

 

日本スーパーライト級タイトルマッチ

藤田炎村 vs 李健太 

先に登場したリゴンテはリラックスムード。藤田は入場曲がB’zじゃなくなった。両陣営ともだいおうえん

1Rオーソドックスvsサウスポー。王者の藤田が挑戦者のようにスタートダッシュ。リゴンテが右回りで藤田の右強打をいなしながら左ジャブ、ボディーでポイントGET。2R藤田が火力上げて効かせるシーンあるもリゴンテ冷静に建て直す。ポイントは藤田でしょう。瞬き厳禁。3Rバッティングでリゴンテがカット。嫌がるがそのあと冷静にアウトボックス。4Rリゴンテペース。左右のアッパーがいいね。5R藤田のパンチが左右クリーンヒット。パンチングパワーえぐい。途中採点47-46×3リゴンテ。6R劣勢の採点を聞いた藤田が攻め立てるが、リゴンテが右ジャブとステップワークで決定打許さず。7R終盤にエキサイティングが!藤田のラウンドでしょう。8R勢いは藤田だが、リゴンテが上手くポイントGETしたか。ラスト2R勝負仕掛ける必要あり。9R王者 藤田が猛烈チャージ。頭をつけた接近戦からリゴンテのアッパー、藤田が少し疲弊した。リゴンテ勝ちに前に出たのナイス。ここ食い止めたのデカい。10Rも藤田の猛アタックをかわしつつ、しっかりとポイント取ってリゴンテが判定3-0勝ち。前評判どおりのヒリヒリする展開の10ラウンズを堪能しました。両選手ありがとう。

 

 

会場入り前と会場でしこたま酒飲んだので真っ直ぐ帰ります。さよならー

藤田炎村 vs 李健太 、仲里周磨  vs 三代大訓  超満員の後楽園ホール現地観戦の感想文” への4件のフィードバック

  1. デラホーヤさんは、叩き上げ藤田応援だったのでは?藤田の炎のチャージを捌ききった李の技巧を褒めるしかないですかね。藤田のフィジカル、タフネスも見事でした。李が倒そうと色気づいてくれると、チャンスあったと思いますが、セコンド含めて冷静に堅実に勝ちにいってましたね。李がKO狙ってきそうな再戦の方がチャンスあると思います。李はKO狙いよりも「判定上等」なくらいの方がより上のタイトルを狙えそうな気がしますが。

    1. 叩き上げ矢吹丈、どエリートのオスカー・デラホーヤ、、昨日は迷ってエリートのリゴンテを応援してました。あの藤田の猛烈チャージを10R凌いだ李の技巧には痺れました。
      おっしゃるとおりでKO狙いじゃない方が対戦相手にとっては厄介ですよね〜。

  2. 何となくだけど、ジムの先輩山中さんもKO狙いではなくて、自然に倒して世界まで辿り着いていたと思う。途中でKO意識し出してからボクシングが雑になったような気がした。
    李はキャリアが停滞気味なのでもっと頻繁に試合して欲しい。そうすれば自然とKOも増えると思う。それとSライトは強豪多いなら、ウェルターにあげても良いとは思う。ウェルターの方が世界に近かったりして?

    1. 現在スーパーライト級の王者はビッグネーム揃いですが、それでもウェルター級のほうが世界は遠いような…。まずは試合間隔を空けずに日本タイトル防衛しながらアジア3冠まとめて欲しいですね。その間に自然と倒す感覚を身に着けて欲しいものです。

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