
何年かおきに起こるJBCのずさんな管理体制で問題発生
2024年12月7日、後楽園ホールで行われた日本ライト級タイトルマッチ 三代大訓 vs 丸田陽七太
において、三代のグロービングがJBCルール違反のまま試合が許可されてしまったと試合後に判明。
具体的には、グローブの甲側(手首より上)にテープが巻かれており、これがパンチの威力を増強する可能性があるため禁止されているというもの。私は20年前ぐらいにコレやったことあるので威力が増すのは実感として知ってます…。
それはひとまず後述するとして、両陣営とJBCの対応と言い分を時系列でチェックした。
2/20 丸田陽七太オフィシャルブログ「ルール違反」
https://ameblo.jp/maruta-hinata/entry-12887160640.html
2/21 森岡ジム
— 森岡ボクシングジム 公式ツイート (@MoriokaBoxing) February 21, 2025
2/22 森岡ジム
— 森岡ボクシングジム 公式ツイート (@MoriokaBoxing) February 22, 2025
丸田 & 森岡ジム側の言い分
- こっちはルール遵守して1ミリのズレもないようテーピングをした
- JBCのチェックミスで公平性を欠いている
- ルールあってのスポーツ
- チェックしたJBC職員は謝罪なしで退職している
- JBCはこの時点では公式サイトに載せないと連絡してた
この日のうちに横浜光ジム 石井一太郎 会長はA-SIGN.BOXINGチャンネルのメンバーシップでアンサーしてたが会員じゃないので見れず…。
4/4 JBCホームページに告示をアップ
https://jbc.or.jp/wp_jbc/wp-content/uploads/2025/04/20250404.pdf
- 2024年8月にルール変更あった
- チェックミスしたけど、はっきりと謝罪はしてない
- 試合結果には影響なかった
- インスペクターへの教育を徹底する
ひっそり公式ページにアップしてたがサンスポに取り上げられSNSで拡散される。いつ抗議されたのか?なぜ最初は非公開にしようとしたのか?なんか不透明で隠蔽体質が変わってないなと思っちゃうのよね。
4/5 三代大訓がサンスポ記事に反応
これ、俺がインチキ野郎みたいに言われてるって聞いたけど
JBC立ち合いで目の前でテープ巻いて、触ってサインまでグローブにもらって
そのグローブで試合してインチキ野郎は無しだろ!笑
前からこの記事の話は知ってて、それで何も言わなかったけど、だんだんイラついてきたhttps://t.co/uyzvzcqaKh— 三代 大訓/ Hironori Mishiro (@Mishiro_boxing) April 5, 2025
- JBC立ち会いの前でテープ巻いて、サインもらってる
- そのグローブで試合してインチキ野郎、、ふざけんじゃねぇよ
- だっんだんイラついてきた
- 森岡ジム側は何が言いたいの?
JBCの声明を「三代陣営のルール違反を見抜けなかった」みたいな受け取り方する人も一部いるようで。OKもらって試合したのに後からイチャモンつけられた三代も被害者ですよね。
4/6 タキザワジム 滝澤卓 会長が丸田陣営に巨大ブーメランを投げつける
グローブのテーピングが厳しくなったのは元々関西圏のジムがあからさますぎたから、今年からチェックが厳しくなった。
丸田選手の三代戦以外、見てみなよ。違反レベルっていうのはこういうことだから! https://t.co/0ktxMxZbvc pic.twitter.com/UUvfDysVDd— たきざわ☆すぐる☆ (@takisugu) April 6, 2025
たきすぐ会長この投稿したときベロベロに酔ってた疑惑。笑。
丸田陣営はグロービングでパンチ強化される効果を知ってるので、三代のテーピングに気づいたのですね。センチ単位で手首より上にテーピングしてますね。
4/8 今回違反行為とされた件について
- あの三代さんが怒るってなかなかですよね
- 禁止行為「グローブを絞る」を実演
- ロッキー・フエンテスは絞り名人
- テーピングをミリ単位で規制するなら、ベルトラインの高さの方が問題だ(レオ・ガメスの写真おもろー)
私の結論としては、丸田陣営はぐうの音も出ない完敗でショック→でも後援者には何らかの言い訳が欲しい→あ、テープがちょっと多めにされてる→JBCに抗議や!→JBC「勝敗には影響しないけどルール違反ではありますね。ルール強化したばかりなのにミスったとは言えないよ、絶対」
と、いうことなのかなと。
むかし競馬の調教師に聞いた「管理している馬が惨敗しても、馬主には言い訳しないとダメなんだと、納得させてその後も高額の馬を預けてもらうのも技術のうち」
ちょっと違うかもだけど。。
冒頭で話した私が体験したグロービング
20年前ぐらい前に8オンスグローブで試合したときの話。まず井上尚弥vsスティーブン・フルトンのときにフルトン陣営のワヒード・ラヒームトレーナーがダメ出しした、素手に直テーピングする。下の写真の右端の状態に拳部分にも頭にテーピング重ねる。その際にテーピングを綿棒ぐらいの太さのヒモ状にしたものを5本ぐらい作っておく。バンテージ(試合の時は包帯2つ)を普通に巻いていって、拳の部分を巻くときにヒモ状のテーピング(赤文字のやつ)を拳に当てる。バンテージの上からテーピングで補強。グローブを装着する際にグローブを絞る。ヒモを拳と第一関節部分あたりに引っ掛けて、拳部分の綿をグリーっと手の甲の方に寄せながら手首まで持ってきてヒモを縛る。持ってきた綿がズレないように親指の付け根ぐらいまでテーピングして完成。
もう拳カッチカチで、試合前のミット打ちの時も音が違うし手応えがあって、自信がみなぎったものです。試合でも1発目のジャブがヒットしたときに相手が明らか効いた表情した。その反応を見て、私は蹴りの選手だったのに、あまりの手応えにパンチ狙いすぎて、自分のリズムで試合できずに判定負けしました。。
ね、負けた試合って何らかの言い訳したくなるもんなんですよ。笑
ウルフ金串の気持ち分かるぞ。
過去のカミングアウト↓
さよならー
