世界で最も権威のあるボクシング専門誌といっても過言じゃない「THE RING」が「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」ランキングを更新した。今回の論点はキングの座が、4団体世界スーパーバンタム級統一王者井上尚弥か、WBA & WBC & WBO世界ウェルター級統一王者テレンス・クロフォードのどちらかだけだったと思う。
結果、、モンスター井上が2022年6月以来、
約1年9カ月ぶりにPFPキング返り咲きを果たした!
RING RATINGS MAY. 05 2024
https://www.ringtv.com/ratings/
【最新PFPランキング】(ニックネーム表記)
1位 Monster
2位 Bud
3位 Cat
4位 Canelo
5位 Bear
6位 Bivol
7位 The Truth
8位 Tank
9位 Bam
10位 Fist of Love
*5位の熊はアルツール・ベテルビエフ、10位は”愛の拳士”中谷潤人です
ダグラス・フィッシャー編集長が選考過程を明らかにした。
「ネリ戦は彼のベスト3に入るパフォーマンスだった。ダウンを喫しながらも立ち上がり、即座にアジャストしたのは尋常じゃない」「ボクシングにノックダウンはつきものだ。大事なのはどう対応するかだ。井上はこれ以上ない対応を見せた」
とは選考委員のひとり、トムグレイ氏の言葉。初ダウンでも冷静に8カウントまで待ち、そこからポイント取り返して衝撃のフィニッシュ…。まさに尋常じゃないですよね。
杉浦大介さんは試合頻度を指摘した。
前回は1票差で際どく首位浮上でしたが、今回はクロフォードを「8-3(現時点での集計)」と明白に上回っての井上尚弥選手の1位奪取。昨日指摘した試合頻度(2020年代に入り井上は8戦8勝(8KO)。クロフォード、ウシクはそれぞれ4戦4勝)、ネリ戦で示した適応能力、インパクトの大きさなどが評価された形 https://t.co/g6RpNIZwjJ
— Daisuke Sugiura 杉浦大介 (@daisukesugiura) May 9, 2024
クロフォードのPFPランカーであるエロール・スペンス相手の全勝対決&ウェルター級4団体統一戦&圧勝のパフォーマンスを、マーロン・タパレスとルイス・ネリ連続KOを足して超えたというのは納得できる。
投票者10のうち、8人がモンスター井上に投票したので文句なしと言ってよいでしょう。次の変動ポイントは来週5/18にオレクサンドル・ウシクがタイソン・フューリーに勝利して史上初のヘビー級4団体制覇、8/3にクロフォードがイスラエル・マドリモフに勝って4階級制覇を達成した場合は意見が割れるかも。どちらも印象的な勝ち方が必須条件だが。
長期政権を築いて欲しいので9月の試合も大事だ。相手候補がサム・グッドマンかTJ・ドヘニーなので豪快KOしか許されない。キングはつらいよ。
また気になったときにPFPについて書きます。さよならー
““MONSTER” 井上尚弥がリング誌のP4Pランキング1位に返り咲いた!” への1件のフィードバック