2日連続ボクシング観戦。試合前後のジャイアンリサイタルで二日酔いがひどく、ひさびさに素面でボクシングを見ましたよ。
2試合目から。
ミニマム級4回戦
大久保るきあ vs 米谷匠生
長身痩身の大久保が変則的なパンチ。フックが左右ともに強い。米谷は基本に忠実なボクシングでコントラストあり。大久保が3度倒してTKO勝ち。
堤聖也 & 武居由樹のインタビュー。
バンタム級10回戦
増田陸 vs ミシェル・バンケス
サウスポー×オーソドックス。増田がジャブを数回差して、1分すぎにワンツー。左ストレートをドンピシャでねじ込んでバンケスがダウン。ダメージありありでテンカウントを聞かせた。会場がどよめいてましたね。世界ランカーをすんごい左で瞬殺、「神の左」継承してよし!
WBOアジアパシフィック・バンタム級王座決定戦
坪井智也 vs バン・タオ・トラン
ぴょんぴょんとリズム取る坪井のジャブがいい。上下に散らす。コンビネーション速い。バンはカウンター狙い。タフそう。坪井はフットワーク軽く距離感バツグンでパンを空転させ続け、時折、百裂拳のような連打も披露してフルマーク判定勝ち。少し単調でしたが、、10ラウンドをハイテンポで動き続けるスタミナ、バンタム級の選手相手でも押し負けないフィジカルの強さも見せました。さすポテンシャル高いですね。
バンタム級10回戦
那須川天心 vs ビクトル・サンティリャン
サウスポー同士。1R天心。サンティリャンも実力者とわかる身のこなし。静かな立ち上がりだがジャブて天心が差し勝つ。
2R天心。カウンターのジャブと左ボディー。サンティリャンも振ってきてスリリング。
3R天心。コンビネーションの見栄え。打ち合い時のサンティリャンの右フックあり。
4Rサンティリャン。ガードの上から左右フックを叩きつける。天心はバッティングで左目上をカット。血のぶん見栄え悪し。いつもインターバル中立っている天心だが治療のため座った。
5R天心。アッパーを上下に。特にボディーはいいタイミング。
6R天心。接近戦。やたら重心低くしてるなと思ったらジャンピングアッパーを繰り出した。
7R天心。静かなラウンド。
8R天心。相打ちのタイミングで倒しに行った。ディフェンスがいい。パンチ途中で危険を察知してガードに変更した反射神経すごい。
9R天心。左ストレートで効かせて詰めた。
10R天心。派手な打ち合い。判定へ。
99-91×2、100-90で完封。やはりパンチはないけど、世界ランカー対決でポイントしっかり取る、これはこれで良いボクシングスタイルだと思いました。天心はチビッコの声援が多かったです。
WBC & IBF世界バンタム級王座統一戦
中谷潤人 vs 西田凌佑
サウスポー同士。1R中谷が仕掛ける。左ストレートから右アッパー連打。パワフル。西田は体を押し込んでボディー。2Rも中谷の手数と有効打多し。3R西田。ガード固めて中谷を下がらせボディー連打。右フックがショートでカウンターのタイミングで入りそう。4R西田の右ショート。中谷はガードの上からでもダメージ与えていく。5R中谷。ダイナミックなコンビネーション。派手なパフォーマンスもあり、戦いを楽しんでいる。6R中谷猛攻。西田は防戦一方。インターバルのあいだに西田陣営がギブアップ。
ビッグバン中谷が王座統一。自分から仕掛けてねじ伏せるボクシング。モンスター井上尚弥との決戦がより楽しみになる強い勝ち方だった。
ひさびさの有明コロシアム、見やすい会場ですな!苦言を呈すならば、エアコン効きすぎなのと、飲食の売店がないこと。帰り道の電車乗り換え時にコンビニに駆け込んでビール一気飲みしました。
うんめえ。さよならー
予想通りというより、それしか西田は選択肢ない戦い方での結果。
まず、リングに上がった西田がデカイ!統一戦ならIBF当日計量ないから、戻せるだけ戻せる!恐らく、10kg以上は戻したか?Sフェザーの選手みたいだった。それで、圧力かけてフライ上がりの中谷を消耗させて乱戦に巻き込む作戦だったのだろうが、初回に押し込もうとした時逆に中谷に押されて打ち込まれる「あり得ない」攻防。あれで、プランが消し飛んだかも?必死で応戦したけど、普段経験しないペースや過剰に力んだことで一気にガタ(肩の負傷や眼の負傷)がきた可能性も。6Rまで行ったのは体格差で何とか凌げたのだと思う。どのみちどんな戦略でも「詰んで」いた。受け身で打ってる、打たされているから、中谷が出てくる効いたパンチも無かったはず。中谷が雑ラフなのでなく、あの戦い方でも勝てるという余裕なのだとも思う。
モンスターが試合後抜かれてたけど、リングにも上がらず退席したのは、驚いた。顔もひきつってたように見え。
「ヤッベエ、こいつ……..」だったかな?
増田陸が以前よりスタンス広めになってよりモダンな雰囲気になったと感じました。スタンス狭いのがオールドスクールな感じで良くもあったのですが、より今風のボクシングに対応するためでしょうか。神の左の継承者はその通りだと思いました。
中谷がクリンチ際で投げ飛ばした、肩の負傷はそれが原因とかいう意見を結構見るんですけど、あの程度の接触で?というのが個人的感触です。試合中とくに気にもしなかったです。そもそも相手のホールディングが前提としてあるので。自分がキック、ムエタイも観てるからですかね…
西田も再起してSバンタムにくるでしょうし、再戦は見たいですね!