日本ボクシング界ではリング禍が相次ぎ、安全対策が大きな課題となっている。
しかし現状、JBC(日本ボクシングコミッション)は事故検証委員会の中間報告をもとに、検討と議論を重ねつつ、さまざまな安全対策を打ち出しているが、現場で即効性のある対策は少ない。
そんな中、帝拳ジムは独自に「帝拳セーフボクシングプロジェクト」を発足した。日本医科大学とタッグを組み、即効性あるプロジェクトをスタートさせる。
JBCが掲げた安全対策(検討・実施中)
- 救急救命士を試合会場に常駐(すでに一部で実施)
- 搬送方法・手順の見直し(救命士の指導によるデモ実施)
- 近隣病院との後方支援体制の拡充
- 当日計量の導入で危険な減量を制御
- 精密検査をCTからMRIに変更(A級選手は義務化予定)
- 他団体との連携、医事・トレーナー講習会の実施
- 健康管理委員会の再編、奈良県立医科大と協力したデータ活用
動きは出ているものの、まだ「検討段階」のものが多い印象。
帝拳ジムが立ち上げた「帝拳セーフボクシングプロジェクト」
- 日本医科大学附属病院・高度救命救急センターと全面提携
- 興行当日、救急科専門医と救急救命士が待機する「ドクターカー」配備
- センターと直通ホットラインを確立
- 必要とあれば会場から即搬送・即処置が可能
- 所属選手の定期健診データも共有し、日常的な予防策も実施
- 日本プロボクシング協会(JPBA)と意見交換し、都心部開催の全興行への適用拡大を目指す
おそらく明日のダイナミックグローブから実行されるのでしょう。「即実行」帝拳パワー!
安全なボクシング環境をつくるには、JBCの制度面での権限と、帝拳の現場レベルの実行力を掛け合わせた方が近道だ。協力して取り組んでもらい「再発防止」を強化して欲しい。
さよならー
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