MMAファイターのマネージメントをしているシュウヒラタさんのツイートで興味深いものがあった。
去年UFCで計量オーバーしたのは48人か〜
しかも年々その数が上がっていて2014年と比べて四倍以上というのは問題かと💦
This is, in a way, a devastating stats. 10 back in 2014 but in 2021 more than X4 is pretty bad, I think…… pic.twitter.com/sSGsrTUNm8— Shu Hirata | シュウヒラタ (@ShuHirata) January 3, 2022
2021年 UFCの体重超過件数が48人
で、2014年に比べ4倍になったという。昨年のUFCの興行数は41。直近10興行の平均試合数→13.14.13.11.11.14.14.14.10.9で平均12.3。12試合として41興行を掛けると492試合、そのうちの48人だから、
48/492=9.75%
約10試合に1試合、単純に毎興行1人は体重超過してる計算に…。
ボクシングも調べてみた。
2021年ボクシング体重超過&計量失格者リスト
試合日 | 選手名 | 国籍または所属ジム | 内容 | 処分 | タイトル | |
---|---|---|---|---|---|---|
① | 1月23日 | ジャスティン・パウルド | アメリカ | 3.5ポンド(1.5kg)オーバー | 対戦相手変更 | WBA世界ライト級暫定タイトルマッチ |
② | 2月13日 | ジョセフ・ディアス | アメリカ | 3.6ポンド(1.6kg)オーバー | 王座剥奪。10万ドル(約1050万円) | IBF世界スーパーフェザー級タイトルマッチ |
③ | 3月20日 | ハミドゥ・クワタ | タンザニア | 8ポンド(3.6kg)オーバー | 試合中止 | |
④ | 4月4日 | 近藤佐知子 | 駿河 | 0.3kg 体重超過 | 6 か月間のライセンス停止 | |
⑤ | 5月9日 | ド・プラド・フェリペ | 緑 | 体調不良を理由に試合をキャンセル | 厳重注意 | |
⑥ | 5月21日 | ヌコシナチ・ジョイ | 南アフリカ | 470グラムオーバー | IBO世界ミニマム級タイトルマッチ | |
⑦ | 5月22日 | 高須賀千春 | フォーラムスポーツ | 3.7kg 体重超過で試合中止 | 1年間のライセンス停止 | |
⑧ | 6月19日 | フリオ・セサール・チャベスJr | メキシコ | 2.4ポンド(1kg)オーバー | 10万ドル(約1100万円) | |
⑨ | 6月19日 | アーロン・アラメダ | メキシコ | 1.4ポンド(635g)オーバー | ||
⑩ | 7月17日 | アンソニー・イギット | スウェーデン | 5.2ポンド(2.3kg)オーバー | WBA世界ライト級暫定タイトルマッチ | |
⑪ | 8月14日 | カルロス・ブイトラゴ | ニカラグア | 7ポンド(3.1kg)オーバー | 試合中止 | WBO世界ミニマム級タイトルマッチ |
⑫ | 8月20日 | ダリオ・ファーマン | メキシコ | 不明 | 67.5→70.0kg契約体重変更 | |
⑬ | 9月19日 | 西村連 | SUN-RISE | 体調不良を理由に試合をキャンセル | 1年間のライセンス停止 | |
⑭ | 10月9日 | シャノン・コートネイ | イギリス | 2.5ポンド(1.1kg)オーバー | 王座剥奪 | WBA女子バンタム級タイトルマッチ |
⑮ | 10月19日 | 佐々木尽 | 八王子中屋 | 1.8kg 体重超過 | 6 か月間のライセンス停止 | 日本&WBOアジアパシフィックS・ライト級王座決定戦 |
⑯ | 11月12日 | 定常育郎 | T&T | 体調不良を理由に試合をキャンセル | 1年間のライセンス停止 | 日本バンタム級王座決定戦 |
⑰ | 12月14日 | 山田大輔 | 輪島スポーツ | 0.5kg 体重超過 | 6 か月間のライセンス停止 | |
⑱ | 12月31日 | 石脇麻生 | 寝屋川石田 | 0.3kg 体重超過 | 6 か月間のライセンス停止 |
国内外で18件しか見つけられなかったが、もっとあったような…。特に海外は主要試合以外はニュースに乗ってこないし、試合直前で契約体重変更も多いから。ジョンリエル・カシメロみたいな急病→処分なし→試合日延期パターンも多そうだよね。体重落とすの諦めて病気やケガでキャンセルみたいな…。ゲスの勘繰りすぎるかな。。
【特記事項】
18人中勝者は0人。試合中止も負け扱い。②⑰のみ引き分け。
②JOJOディアスの言い訳は「サウナを使えなかったから」。。ハーブティーよりはマシかな。
①⑩ローランド・ロメロは相手が2回(1/23と7/17)も体重超過。両方勝ち抜いて、やっとガーボンタ”Tank”デービスとのビッグマッチが決まったと思ったら、少なくとも9人の女性に性的暴行を働いたとして告発され試合はキャンセル…。波瀾万丈&自業自得の1年でしたな。。
⑦の3.7kgオーバーが2021年最悪体重超過。愛媛県から試合会場の大阪府まで来て、大幅オーバーにもかかわらず体重計に乗ったのは凄いことなのかどうなのか…。相手は大沢宏晋だった。
⑧元世界王者のチャベスJr.は体重超過した挙句、ボクシング3戦目の元UFC王者アンデウソン・シウバに判定負けするという体たらく…。
⑪は直前オファーだったが、受けた時点で責任ありですな。
⑫坂井祥紀のメキシコ遠征試合の相手。計量後に契約体重が2.5kgも引き上げられたので、同じくらいオーバーしてたと思われる。
⑯呪われた日本バンタム級タイトルマッチ。2/5 澤田京介×大嶋剣心で王座決定戦。今度こそ!
⑰自身の怪我で過去2回試合中止になった相手(白鳥光芳)、さらに引退試合と決めて調整したにもかかわらず体重超過って。。
⑱選手本人と石田順裕 会長が人気あるからか、あまりボロクソ言われてない気がする。
国内の8件はJBCに処分されているから正確な数字だろう。昨年はカウントしてなかったが、2020年の日本国内興行数は91で、2021年も同じくらいだろう。そのうちの8人として、、
8/91=8.79%
UFC9.75%と似た数字なので格闘技界全体の割合なのかも。。ということは2014年から4倍も同じ増加率かしら…。確かにその頃から計量のたびにドキドキするようになってるかも。2022年は厳罰化の効果が出ればよいのだが(日本限定)。ま、6カ月のライセンス停止ってコロナ禍の今だと普通の試合間隔とも思えるけど。。
しっかり監視していきますわー。さよなら
参考にしたサイト